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2022年03月31日お知らせ
この度、当社は「ルワンダ国キガリ市水道事業体運営改善プロジェクト(水道事業経営アドバイザー業務)(第1期)」を独立行政法人国際協力機構(JICA)より受託しました。
本プロジェクトでは、ルワンダ国の水衛生公社(WASAC)が「信頼のおける給水サービスを持続的に提供できるようになる」ことを目標とし、事業運営・財務・無収水(※)削減・施設維持管理の観点から支援を行います。
当社が受託した水道事業経営アドバイザー業務では、WASACのCEOを中心とした経営層向けに日本での水道事業の経験の提供や組織改善に向けた助言を行い、WASACの組織体制の強化を図ります。
※:「無収水」とは、配水管からの漏水や盗水により料金収入に結びつかない水量を指します。
安定した水道事業の運営には無収水対策が重要であり、特に開発途上国では、水道事業の適正な運営を推進する上で、課題となっています。
【プロジェクト概要】
1 受託件名
ルワンダ国キガリ市水道事業体運営改善プロジェクト(水道事業経営アドバイザー業務)(第1期)
2 履行期間(予定)
2022年3月16日から2024年1月31日まで
3 受託内容
・組織運営の現状と課題の確認
・日本の水道事業経験を踏まえた助言
・予算管理や関係省庁への料金交渉に向けた助言、等
4 プロジェクト実施体制
技術協力プロジェクトチームと協力して本プロジェクトを実施
【ルワンダ共和国の水道事情】
東アフリカに位置する内陸国であるルワンダ共和国(人口約1,300万人、首都キガリ)は、アフリカで最も人口密度が高い国です。ルワンダ政府は、中長期国家開発計画「変革のための国家戦略」(2017 年)に基づき、2024 年までに全国民に安全な水を提供することを目標に挙げています。
キガリ市内の水供給サービス(戸別給水による管路給水および公共水栓等によるものを含む)は87%ですが、キガリ市及び周辺地域の急激な人口増加による水需要の増加に対応できておらず、浄水場の処理能力不足や大量の漏水による給水制限や給水停止が起きていることに加え、水源の濁度が高いことに起因する浄水場の浄水量低下や維持管理上の負担の増大等が起きています。
ルワンダ共和国キガリ市の位置
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